入籍の手続き

入籍の手続き

話し合う男女 カップルが未来へ歩むイメージ

最近は婚姻届を提出してから結婚式を上げているカップルが多くいます。

もちろん結婚式を先にするというカップルもいますが、比較的少数になるのです。

ではなぜ結婚式よりも先に入籍を行うのでしょうか。

実際に結婚したカップルにお話を聞き、私はその言葉に心が温かくなりました。カップルから返ってきた答え。それはとても微笑ましいものでした。

入籍が先に行われる理由

「一緒に暮らしながらゆっくりと結婚式の準備をしたい」

まずはゆっくりと2人だけの時間に心をゆだね、新しい人生のスタートに思いを馳せているのでしょう。カップルにとってこの時間は、すごく幸せでそれでいて「これからの二人のあり方」が決まってくる大事な時間だと思います。

二人だけの世界で未来を語り合う。それはきっと眩しいくらいの笑顔があふれている喜びに満ちた時間のはずです。

手続きの一つひとつが実感と楽しさに・・・

ここまで手続きの内容には全く触れず、楽しい時間についてのお話をしてきました。それはなぜか。以下の入籍にまつわる手続きを見てもらえば、わかると思います。

  • 婚姻届の提出
  • 住所変更
  • 免許証やパスポートの各種変更
  • 各種金融機関の各種変更
  • 携帯電話の各種変更
  • 国民年金や健康保険についての各種変更

どうですか?ここでは一般に言われている代表的なものを6つほど箇条書きにしましたが、これを見ただけでも「けっこう大変そうだな」という気分になりませんか?

しかしここに記してある事柄は、二人の未来がより明るいほうへ向かうためにすごく大事なことなのです。

役所に提出する正式な書類となる婚姻届は、いわば社会に対して、お二人の結婚を証明するものになります。少し堅苦しく聞こえてしまうかもしれませんが、要は、いろいろな方法で沢山の人にお二人が「支え合ってこれからを生きていくのだ」という約束をする手続きになります。

その他の手続きについても、二人で話し合いながら、未来をもっと具体的なものにしていくために、住む場所やお金のこと、実際に手続きを行うタイミングなど。結婚に向けて早い時期から少しずつ決めていけばスムーズに進むと思います。

どちらの姓を名乗ろうか。どこに住もうか。ハネムーンはどこに行こうか。などなど、楽しい話題に関連付けて手続きを進めていけば、自然と会話をすることも増えていきますし、未来がより具体的なものになっていくでしょう。

それぞれの手続の方法

ここからは婚姻届の提出に伴う諸々の手続きの簡単な説明になります。一つひとつはそんなに難しくないので皆さんが実際に手続きをする時の参考にして下さい。

婚姻届と住所変更

基本的に結婚以前から一緒に住んでいた場合(住民票が同じ場合)は婚姻届を提出すると自動的に、住民票の住所や姓、本籍地や筆頭者、世帯主との続柄も変更されます。しかし、二人共が世帯主となっていた場合は世帯合併届や世帯主変更届を提出する必要があります。

結婚を機に一緒に住む場合は、住所変更の手続きも必要となります。転出届を今まで住んでいた市町村の役所に提出し、転入届を新しく住む市町村の役所に提出するという手続きです。

必要なものとしては、写真付きの身分証明書。婚姻届をもとの戸籍がある役所とは別の役所に届ける場合、戸籍謄本(抄本)が必要となります。また、届け出る際に不備などがあると訂正印を押さなければならないので旧姓の印鑑も必要となります。

免許証やパスポートの各種変更

身分証として便利なこの二つについては変更の優先順位が比較的高いといえます。必要なものや手続きの流れは通常の名義変更と変わりません。

パスポートはハネムーンが海外であった場合必要になるので、新規発行や名義変更を忘れないようにしておきましょう。

各種金融機関の各種変更

銀行口座の名義を変更する際において、住所変更は電話やインターネットでも出来ますが、氏名変更は窓口でしか行えないので、まとめて窓口で行うことをおすすめします。

クレジットカードの名義を変更する際において、同時に引き落とし口座を変更すると変更が反映させるまで1~2ヶ月かかるので注意しましょう。またハネムーンを海外にしようと考えてる方も早めに変更することをおすすめします。

携帯電話の各種変更

銀行口座やクレジットカードの変更を行ってから携帯電話の各種変更を行うことをおすすめします。

国民年金や健康保険についての各種変更

これまでどんな働き方をしていたか、これからどういう働き方をしていくかでこれらは変わってきます。

これまでの働き方を継続する際は、他の手続きと同じように氏名や住所の変更手続きをするというように考えれば良いです。

扶養に入る際、働き手が国民健康保険に入っている場合は、被扶養者は自分で国民健康保険と国民年金に加入する必要があるので注意しましょう。

最後に・・・

いかがでしたか?いろいろと手続きが多くわずらわしく思う人もいるかもしれません。ですが、上記のことは二人の明るい未来にとって必要不可欠なものです。

「これでいいや」ではなく、どうするのが二人にとって一番良いことなのかをしっかりと話し合ってみて下さい。そうして生まれる新たな発見や楽しみがあるかもしれません。